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売れる配色には理由がある!色の心理効果まとめ

売れる配色には理由がある!色の心理効果まとめ

「このウェブサイト、なんだか素人っぽいかも…」 「一生懸命作ったデザイン、本当に伝えたい魅力が届いているのかな?」

ビジネスを展開する中で、こんな風に立ち止まってしまうこと、ありませんか?特に、サービスの質には絶対の自信があるのに、見た目がボトルネックになっているかもしれない…と感じるのは、本当にもどかしいですよね。

UIデザイナーとして、様々なビジネスオーナー様と関わる中で、デザイン、特に配色に悩まれているというお声をよく耳にします。でも、ご安心ください。色は単なる「なんとなく」のセンスで決めるものではありません。実は人の心理に深く働きかけ、あなたのビジネスを「伝わる」「選ばれる」ものへと変える強力な力を持っているのです。

UI/UXデザインの分野では、この色の力がユーザーの感情や行動に与える影響が研究され、実践的に活用されています。この色の力を理解することは、デザイナーでなくても、あなたのビジネスを大きく前進させる鍵となるでしょう。

今回は、「売れる配色」の秘密と、今日からすぐにあなたのビジネスデザインに活かせる色の心理効果について、UIデザイナーの視点から具体的に解説します。

赤色:エネルギーと行動を呼び覚ます色

ウェブサイトの「購入ボタン」や「今すぐ登録」といった、ユーザーにすぐ行動してほしい場所でよく見かける色です。これは偶然ではありません。赤はエネルギー、情熱、活力を強く連想させ、見る人の注意を一瞬で引きつけ、緊急性や重要性を直感的に伝えます。購買意欲や行動を強く後押しする色であり、セールやキャンペーンなど、期間限定の情報を伝えたい場面でも効果を発揮します。

ビジネスデザインでの活用例: コンバージョンに直結するCTA(Call to Action)ボタンをはじめ、限定セールや重要な通知、エラー表示など、ユーザーの視線を誘導し、特定の行動を促したい「決定的な場所」に使われます。多用しすぎるとユーザーにストレスを与えたり、安っぽい印象を与えたりするリスクもあるため、アクセントカラーとして戦略的に使うのがポイントです。

青色:信頼感と安心感を育む色

企業のウェブサイトやサービスのインターフェースで最も頻繁に見かける色の一つが青です。これは、青がユーザーに安定感と信頼感を与えるからです。信頼、誠実さ、安心感、プロフェッショナルといったイメージと結びつきやすく、冷静さや集中力を促す効果も期待できます。また、清潔感や広がりも感じさせます。

あなたのビジネスがお客様に「信頼できる」「安心できる」と感じてもらうことは、長期的な関係構築において非常に重要です。青は、ユーザーに心理的な安全性を提供し、あなたのサイトやサービスを安心して利用してもらう土台を作ります。

ビジネスデザインでの活用例: 企業のブランドカラー、ビジネス向けサービスや金融機関、医療機関など、信頼性や安定性を前面に出したい場合のキーカラーとして最適です。ウェブサイトのヘッダーやフッター、情報系のグラフや図、フォームの背景色など、ユーザーに落ち着いて情報を受け止めてもらい、サービスを信頼してもらうために幅広く活用できます。

黄色:明るさと親しみやすさを表現する色

黄色は、見る人の気分を明るく、前向きにしてくれる力を持っています。あなたのウェブサイトや発信に温かさや親しみやすさを加えたいときに、ぜひ取り入れたい色です。明るく、希望に満ちたポジティブな印象を与え、楽しさ、創造性、親しみやすさを象徴します。注意を引きつける力は赤に似ていますが、より柔らかく、見る人を和ませる印象があります。

黄色は、新しい情報を発見したときの「ひらめき」や、楽しい体験といったポジティブな感情にも結びつきやすい色です。あなたのサービスが提供する「楽しさ」や「発見」を表現するのに適しているでしょう。

ビジネスデザインでの活用例: ポジティブな注意喚起(例: ヒント、新機能の紹介)、特定の情報をハイライトする際の色、クーポンや特典の表示、ユーザーインターフェースのアクセントカラーとして、親しみやすさや楽しさを演出したい場面で効果的です。教育系やクリエイティブ系のサービス、子ども向けコンテンツなどで特に有効です。背景色として広く使うと目が疲れやすいため、要素の一部に使うのが一般的です。

実践!今日からあなたのビジネスデザインに活かせる配色のステップ

色の心理効果を理解したところで、いよいよ実践です!UIデザイナーとして、お客様のビジネスデザインを考えるときに必ず意識しているポイントを交えながら、今日からすぐに取り組める3つのステップをご紹介します。

  1. 「誰に、どう感じてほしいか」を明確にする: あなたのビジネスのターゲット顧客はどんな人でしょうか?彼らにあなたのサービスを通じて、どんな感情(安心、ワクワク、信頼など)を抱いてほしいですか?「ちゃんとして見える」だけでなく、「どんな風にちゃんとして見せたいか」まで掘り下げて考えてみましょう。まずはここをじっくり考えることで、その「届けたい感情」に最適な色が見えてきます。今回解説した色の心理効果や、他の色の効果も参考にしながら、あなたのビジネスの「キーカラー」候補を選んでみてください。

  2. キーカラーと「カラーパレット」を決める: 選んだキーカラーを中心に、あなたのビジネス全体の雰囲気を決めるメインの色、それを引き立てるサブの色、そして「ここを見てほしい!」という場所に使うアクセントカラーなど、いくつかの基本色と組み合わせルールを決めた「カラーパレット」を作りましょう。このカラーパレットに沿ってデザインすることで、あなたのウェブサイトや資料、SNS投稿など、あらゆる媒体でデザインに一貫性が生まれ、プロフェッショナルな印象とブレない世界観を創り上げることができます。見た目の美しさだけでなく、文字の読みやすさ(コントラスト比)など、「誰にとっても使いやすいデザイン」(アクセシビリティ)を意識することも、信頼につながる大切な要素です。

  3. 決めたカラーパレットで発信を「整える」: 決めたカラーパレットに従って、既存のウェブサイトやLP、Canvaで作るSNS投稿、PDF資料などのデザインを見直してみましょう。「なんとなく」で作っていたデザイン要素を、意図を持って選んだ色に置き換えていく作業です。特に、お客様に見てほしい場所(あなたのサービスの強みを示すアイコン、申し込みボタン、重要なデータなど)に、意図した心理効果を持つ色を効果的に配置できているかを確認・修正してください。配色を統一するだけでも、驚くほどあなたのビジネスの印象は変わります。

色は、あなたのビジネスのメッセージを視覚的に、そして心理的に強く伝えるための強力なツールです。「なんとなく素人っぽい」印象を脱却し、「ちゃんとして見える」だけでなく、成果につながるビジネス資産へと変える力を持っています。

まとめ:色の力で、「伝わる」デザインと成果を手に入れる

UIデザイナーの視点から、「売れる配色」の秘密、つまり色の心理効果について解説しました。

  • 赤: エネルギーと行動を呼び覚まし、コンバージョン促進に有効。
  • 青: 信頼感と安心感を育み、ブランドイメージ構築やサービスの信頼性向上に貢献。
  • 黄色: 明るさと親しみやすさを表現し、注意喚起やアクセントに最適。

色の力は単なる装飾ではなく、ユーザー心理に影響し、ビジネス成果に直結する強力なツールです。「デザインに自信がない…」というあなたも心配いりません。今日から「なんとなく」ではなく「意図的に」色を選び、活用すること。そして、そのカラーパレットを様々な媒体で一貫して適用すること。

この知識と実践によって、あなたの伝えたい価値やメッセージは、お客様に今よりずっと明確に、そして魅力的に届くようになるでしょう。デザインは、あなたの届けたい価値を最大化し、プロフェッショナルな印象を与え、成果を後押ししてくれる強力な味方となります。

ぜひ今日から、色の力をあなたのビジネスに活かしてみてください。きっと、その変化に驚かれることでしょう。

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