Teachableは、2014年にAnkur Nagpalが設立した起業家が独自のオンラインコースを作成、マーケティング、販売、提供できるようにするソフトウェアプラットフォームです。
オンラインスクールサービス・ThinkiticとTeachableを比較してみた。
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ゆめいろデザインは、5月末の小規模事業者持続化補助金に無事に採択されました。今回の補助金関連でオンラインスクールを構築する予定です。そこで、オンラインスクールサービス・ThinkiticとTeachableを、実際にテストとして操作して、まずは無料の範囲から比較してみました。
目次
Teachableとは

Thinkificとは

Thinkificは、起業家が独自のオンラインコースを作成、マーケティング、販売、提供できるようにするソフトウェアプラットフォームです。Greg Smithにより設立されました。
無料プランでチェックしておきたい重要なこと
無料プランなので、当然のことながら有料プランよりも機能は限られています。ただ、クライアントの中にはできるだけ費用をかけたくないというお客さまもいらっしゃいます。
以下の項目をチェックしておくといいでしょう。
- コースと生徒数の制限は?〜無料プランで顧客にどこまで提供ができるかを把握しておく必要があります。
- 使いやすさは?〜弊社が構築代行を行う場合はパソコン等の操作に慣れていない、新しいサービスに慣れていないユーザーがほとんどです。彼ら・彼女らがサービスを使うことを考慮する必要があります。
- 顧客に提供できるプランの差は?〜顧客に提供できるプランはどのように可能かは比較しておく必要があります。
- 支払い方法は?〜顧客に提供できる支払い方法は多い方が成約率が高いです。
- 日本語化の方法は?〜両方のサービスは、共に英語なのですが、ユーザー提供画面は日本語の方が望ましいです。どこまでできるか?
- ホームページやブログ・SNSなどにリンクを組み込み可能か?〜オンラインスクールのプラットフォームに掲載するだけでは集客できないので、ホームページ・ブログやSNSなど様々な媒体で告知できるというところも重要です。
- ランディングページのカスタマイズは?〜無料プランと言えども、TeachableやThinkificが提供しているページテンプレートで最低限のデザイン・見栄えの調整はできると、ビジネス上の信頼度はアップします。
コースと生徒数の制限は?
まず、無料プランにおけるコースと生徒数の制限についてです。
Teachableは、無料プランではコースは無制限で設置可能ですが、10人の受講者まで利用可能です。11人以上の受講者が登録されると有料プランにする必要があります。

Thinkificは、無料プランでは3コースまで利用可能で、生徒は「無制限(Unlimited students)」です。

使いやすさは?
次に、使いやすさについて比較してみましょう。<br>講師として利用される方が一番利用するのが、「Bulk Upload(コースデータのファイルアップロード)」と「コースの複製」になるでしょう。
Bulk Upload(コースデータのファイルアップロード)
コースデータを一つの画面でファイルアップロードする機能は、オンラインスクールサービスでは一番重要です。「Bulk Upload」機能として存在しています。
Teachableでも、Thinkificでも、コースの効率的な作り方は共通です。
コースを設置する時に、最初に「章(Section / Chapter)」だけ作成しておきます。
「章(Section / Chapter)」を作成したら、あらかじめ準備しておいた「連番+タイトル」で動画ファイルを「Bulk Upload」機能で一括アップロードしてから、細かい調整を行います。
Teachableの「Bulk Upload」機能は、正直いって使いにくいです。
Section(章)ごとにファイルをアップロードできません。複数のSection(章)を作っても一番最後のSection(章)に格納されてしまいます。
Teachableでは、Section(章)を用意してファイルをアップロードする、の繰り返しをするしかありません。

Thinkificの「Bulk Upload」機能は、一般的なファイルアップロード機能として使えます。最初にChatper(章)を用意しておけば、複数ファイルにも対応しており、Chatper(章)ごとにちゃんとアップされます。
「Bulk Upload」機能だけでThinkificを選ぶ人もいると思います。

コースの複製
Teachableも、Thinkificも、コースの複製が可能です。
コースの複製ができれば、最初にプロのデザイナーやエンジニアに設置代行を依頼しても、デザインなどが引き継がれるので、コース内容と最低限のページの修正でコースを公開可能です。


顧客に提供できるプランの差は?
Teachableは、無料プランでも多数のプランを設定できます。
コースごとに無料・買い切り・分割払い・サブスクリクションを選択可能です。

Thinkificは、無料プランではそれほど選択肢はありません。
無料・買い切りを選択可能です。

支払い方法は?
次に、支払い方法について比較してみましょう。
TeachableはPaypalを利用可能です。
受講者から支払われた代金は30日間保持され、次に利用可能な次の月の最初の支払いサイクルでPayPalを介して支払われます。

Thinkificは、無料プランではPaypal・Stripeを利用可能です。
Stripeとは簡単に接続可能です。
また、Shopifyとも連携でき、Shopifyストアでもコースを販売可能です。

日本語化の方法は?
次に、日本語化の方法について比較してみましょう。
Teachableは、細かくカスタマイズできますが、とてつもなく入力項目が多いです。設定代行を依頼された時には、日本語化だけで費用見積もりが1日分は取られるでしょう。
手作業で100以上の項目を設定できます。
項目数が多いため、実際に6時間以上の入力時間がかかりました。

Thinkificは、最低限の項目のみ日本語化することができます。
10分もすれば作業は終わります。

ホームページやブログ・SNSなどにリンクを組み込み可能か?
次に、ホームページやブログ・SNSなどにリンクを組み込み可能かについて比較してみましょう。
Teachableも、Thinkificも、ホームページやブログ・SNSなどに組み込めるリンクを発行することが可能です。


Thinkificは、コースごとに組み込み用のウィジェットを設定できます(コースが公開されている時のみ)が、なぜかコースの管理画面ではなく、「Marcket & Sell」タブからのみ設定可能です。
最初は英語のメッセージが入っていますが、日本語にカスタム可能です。

ランディングページのカスタマイズは?
次に、ランディングページのカスタマイズについて比較してみましょう。
無料プランと言えども、TeachableやThinkificが提供しているページテンプレートで最低限のデザイン・見栄えの調整はできると、ビジネス上の信頼度はアップします。
Teachableは、ロゴや画像をアップロードできて、最低限のランディングページを作ることができます。
また、管理画面からCSSをカスタマイズして、見た目を調整することが可能です。一度カスタムしたら、デザインを変更するごとに、プロのデザイナーに依頼すれば、細かい見た目の調整が可能です。

Thinkificは、ロゴや画像をアップロードできて、最低限のランディングページを作ることができます。
ただ、Teachableと違ってCSSをカスタマイズしたりしする機能は無料プランでは利用できません。

TeachableもThinkificも、コースを増やせば当然ながら、ランディングページのカスタマイズが必要なことは言うまでもありません。
まとめ
TeachableもThinkificも、それぞれの長所・短所があります。
どちらがいい、という概念を持つのではなく、あなたのビジネス戦略に応じてTeachableとThinkificのどちらかをメインにするかえらんでいくといいでしょう。