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UX DAYS TOKYOのワークショップ「コンテキストの理解と実践」に参加してきました

最近は、いろいろな事情でワークショップやセミナーに行く回数が絞られてきていますが、ウェブサイトやアプリのデザインはユーザーエクスペリエンスからということもあり、久しぶりにUXワークショップ「コンテキストの理解と実践」に参加してきました。

Web関係に限らない参加者の「客層」

最近は、UXという言葉が世間に浸透しつつあるせいか、参加者の中に「Webやアプリの制作に関与する」職種以外の人が非常に多かったです。あれ、デザイナー少なくね?ディレクター少なくね?と思いました。

ビジネスにおいて、長期的な顧客のロイヤリティを勝ち取るにはシームレスで素晴らしい体験の提供が必要ということが一般にも少しずつ浸透してきて、「UX」に関することを知りたい人も増えてきているのかなと感じました。

ワークショップの内容

UX Days Tokyoとは、海外からスピーカーを招いて開催している年に一度のカンファレンスで、UXにまつわる海外事例を紹介しています。

まず、座学の前に、事前に配布していた「Designing with context(コンテキストを理解する)」の記事を参加者に読んで、それぞれのグループごとにディスカッションを行ってわかったことを発表するワークショップをやりました。

ただね、これって時間短すぎます。やったところが一番難しいところだったからかな?
参加者全員がざっくりとコンテキストについて理解することができるのが目的だったようです。

座学〜スマートフォンユーザーの特徴<

次に座学を行なって、よりコンテキストを理解するすることの理解を深めました。

その中でも特に気にかけておかなければいけないのが次の言葉だと思いました。

コンテキストの固定観念は、今日のテクノロジーを取り囲む多様性の中では悪となる。
確実にユーザーのコンテキストを理解し尽くした優れたプロダクトを作るためには、より先を見て、身をもってコンテキストを研究しなければならない。

ケニーボールズ

全てのコンテキストが、常に絶対に大切な要素だとは必ずしも言えませんし、コンテキストにとらわれてしまうと逆に悪影響を与えてしまうこともあるそうです。

Googleがリサーチした「スマートフォンのユーザーの特徴」

ここでモバイルユーザー・スマートフォンを対象にした、Googleのリサーチの結果が紹介されました。

Googleによると、スマートフォンのユーザーの特徴が次のような形で表れているそうです。

  • 暇つぶしでスマートフォンを利用していることがあります
  • スマートフォンを利用して同じことを繰り返しています
  • 急いでいる時にスマートフォンを利用していることがあります

これらは、多少の“バイアス”がかかっているものの、誰もが納得できる内容です。

また、Googleでは「Micro Moments」というものを提唱しています。
「Micro Moments」とは、「ユーザーが利用する一瞬」の行動だそうです。

具体的には次の5つのものが特徴です。

  1. 起きてから15分以内にスマートフォンをチェックする…68%
  2. スマートフォンを昼夜問わずそばに置く…87%
  3. 1日にスマートフォンを150回チェックする
  4. モバイルのトラフィックは増加している…20%
  5. トラフィックとは正反対にセッション時間は少なくなってきている…18%

つまり、「興味」「環境」「即時性」というものに置き換えられますね。

ストーリーテリングとコンテキスト

最後にストーリーテリングとコンテキストを組み合わせてワークショップを行いました。旅行にまつわる具体的なシーンを想定し、その時に閲覧するウェブサイトをピックアップ。自らのコンテキストを踏まえた上で、このサイトのここがいい、ここがだめというところを考えることです。

参加者によってコンテキストやそこから考えられた閲覧するウェブサイトが違うのは面白かったです。

競争相手が少ないからこそ海外の超一流UXデザイナーのセミナーは貴重

日本のセミナーとかは、どうしても低価格で1日完結型、参加者多数というものが多いです。それがダメというわけではありません。最近のWebの進化は早いので、学ぶのは大切です。

ただ、海外から呼ぶ超一流のUXデザイナーなどのワークショップやセミナーはいくつかありますが、どうしても費用が高くなるため参加する人はどうしても少なくなります。そういう講師のワークショップはなかなか日本ではありません。例えばAndy Clarke氏のセミナーなんて日本だと10年に一度あればいいほうでしょう。

そういう意味だと、UX Days Tokyoは日本のワークショップなのに海外から申し込みが多いのは面白いですね。

まとめ

最近はUXとかUIという概念が徐々に経営に浸透してきています。それによって、デザインに関わる職種以外の人々にもUXやUIといったものに興味が出てきていることを実感しました。むしろ、最近はデザイナーの方が遅れだしてきている人が多いんじゃない?という感じもありますね。

当方で依頼される案件のほとんどがスマートフォンユーザー対応必須です。レスポンシブWebデザインは当たり前、レスポンシブWebデザインで制作できないとなるとお客さまに「困りましたね〜」と言われる案件ばかりです。そしてトラフィックでもスマートフォンユーザーが多くなってきています。

当方で依頼される案件はレスポンシブWebデザインだけでなく、UXやUIはもちろん、コンサルティングまで面倒を見るようになってきつつあります。
故にこういうスマートフォンユーザーの思考をもデザインに取り入れていきたいと思っています。