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脱Adobe。次世代ソフトたちでWebデザインの仕事をしてみた - 課題篇

最近、Adobe製品を全部消してしまって仕事しています。Adobe製品ではない、次世代ソフトで仕事をしていますが、Webデザイナーがいわゆる「脱Adobe」するとどうなるかなどを書いてみたいと思います。第3回目は実際に「脱Adobe」してみてでてきた課題を書いてみたいと思います。

データの受け渡し

「Sketch」でUIカンプデータを作成するときに問題になるのは、データの受け渡しです。コーダーやフロントエンドエンジニアがMacユーザーなら、「Sketch」を使ってくださいといえば問題ないのですが、Windowsユーザーなら多少問題があります。

現在「Sketch」を利用している案件はカンプデータをPDFとPNGでエクスポートしてコーダーやフロントエンドエンジニアに渡しています。データ自体も作業指示を記載したもの、作業指示を記載していないもの、2種類を渡しています。
「Sketch」ではCSSも書き出せるため、ある程度CSSを書いた状態で渡してしまうケースもあります。

「Sketch」で作成したPDFはAdobe製品でもほぼ正確に描画できます。ただ、描画が崩れたときに備えてコーダーやフロントエンドエンジニアに PNGデータも渡しています。また、「Avocode」や「Zeplin」を利用してデータのプレビューや書き出しをおこなえば、コーダーやフロントエンドエンジニアからすればPhotoshopベースで制作するワークフローよりも何倍も便利になります。

ただ、最近はレスポンシブwebデザインの案件も一般的になりました。そのような案件では、カンプを作るのがむしろ弊害になります。また、高解像度対応を考えると画像素材は別途切り出した状態でコーダーやフロントエンドエンジニアに渡してしまうほうが合理的です。

ブラシやパターン・アイコンなどをどう引き継ぐか

デザイナーを何年もやっていると、ブラシやパターン・アイコンなどの過去の資産が出てくるはずです。それらの資産をどう「脱Adobe」化した環境へ移行していくかが課題でしょう。私の場合はアイコンをいくつか捨てることになりました。SVGなどに変換するのが面倒、4年くらい前に購入したものなのでデザインが古くなっている、などの問題もありましたが。

カンプ・素材の管理をどうするか

例えば、以前からあるロゴなどを渡されて、 「PDFデータが含まれていないAdobe Illustrator形式のファイル」でAdobe製品以外で開けないなどとなると問題になると思います。また、Fireworks PNG形式でカンプを渡されたら、「Adobe Fireworks」以外で開けるソフトはないと思うので、そのようなときには素直に「Adobe Fireworks」を利用しましょう。

ツールを使うことを理解してもらう必要がある

案件のデザイン・コーディングが自社内で完結するなら問題ないのですが、外注さんに依頼するなどの場合など、ツールをどうするかはちゃんと統一する必要があります。

最近は「Sketch」を使うことに理解のあるクライアントさんも増えてきました。ただ、制作会社さんでまだまだAdobe製品がメインでやっている会社さんやフリーランスも多いです。納品をAdobe Illustrator形式やAdone Photoshop形式で求められることもあるかと思いますが、「Sketch」から書き出しても正確に描画できるように制作する必要があります(ちなみに、ほとんど正確に書き出せます)。

まとめ

現時点では「Adobeを捨ててもいい」ように準備しておくのも現時点ではまだまだ課題が多いとおもいます。

ただ、先進的なデザイナーでは、「Moving toward a Sketch-only workflow using online file conversion」という記事のように、素材コンバーターを使えば「Sketch」だけでいいじゃない?という意見も出てきています。

「Adobe捨てたい」とか言うのは自由ですが、「Adobeを捨てた」後のリスクもあるのでよくよく検討したほうがいいと思います。

そして、Macでは、次期OS「OS X 10.11 El Capitan」で、Adobe Creative Suite 6以下は動作しません。いよいよCSシリーズは終焉の時を迎えます。そのあたりは次回の話で。「OS X 10.11 El Capitan」でもJava 6はサポートされるようです。

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